木の工房 風

ひとこと

ワクワク感を感じさせる作品作り           ”新付加価値の創造”(2017/1/3 T.Hayashi)

食一:田中淳士氏

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地方では一般的だが、都会にはなかなか出回らない、いわゆる地魚を都会に届ける会社「食一」を立ち上げた田中淳士(25才)さんの話である。

漁獲量が少ない、見た目が悪い、売れないので捨てられるといった地方に眠っている魚・・・そういった魚を地方の漁港に出向き、漁師から直に、高価で仕入れ、都会のスーパー、飲食店に売り込むことで、漁業の活性化に役に立とうと奮闘している若者である。

佐賀の魚の中卸の息子として育ったが、衰退していく漁業を見てきた田中さんの夢は「漁師さんを笑顔にすること」。
ここまで育ててくれた漁業に恩返しをしたいという、殊勝な思いが彼を突き動かしている。

料理に自信のある田中さんは、見向きもされなかった地方の魚を現地に行って仕入れ、自分で調理して美味しいと思った魚を、食べ方も含んで提案して売り込みをしている。
売り込み先の飲食店では、いままで見たことも無い魚を持ち込まれて、一瞬躊躇するが、実際に調理して試食すると、美味しいということで、笑顔で商談が成立する。
見たことも無い魚を調理することは、料理人として料理のし甲斐があると話している料理人もいた。

彼は、飲食店に卸すだけでなく、スーパーにもコーナーをもって自分達で直接販売もしている。
珍しい地魚は、すぐに完売していた。魚や調理方法を丁寧にかつ自信を持って説明することができるので、お客さんに安心感と信頼感を与えることが大きいと思います。

「地魚は宝」という。
だから、いろいろな地方の漁港に行っては、漁師さんと直に交渉して、その場で試食をして魚の良し悪しを判断する。そこでは美味しい地元の食べ方も教わってくる。

通常、深海魚は見栄えが悪いので、市場には上がって来ないが、その食べ方も研究して飲食店に売り込む。
大量に取れるが市場で売れないため、捨てられてしまうような、珍しい魚も売り込む。

単に安く仕入れて儲かる仕事だけを考える従来の流通ではなく、市場で相手にされないような魚でも、調理の仕方を工夫すれば、美味しく食べられることを自ら試行錯誤して売り込むという、提案型の流通。
いまは規模も小さいが、いずれこれが広く認知されるようになれば、漁師さんの笑顔が見られるのも、そんなに遠い将来ではないでしょう。

いまは、仲買の仕事であるが、いずれは自分の店を持って、仕入れから料理まで一貫した仕事にして、お客さんが愉しんで食べて貰っているところを見るのが、夢だそうだ。



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