木の工房 風

ひとこと

ワクワク感を感じさせる作品作り           ”新付加価値の創造”(2017/1/3 T.Hayashi)

藤井慎介木工展(2/1)

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本日(2/1)から、三島信用金庫のギャラリーで藤井慎介さんの個展が始まりました。

日時:2012年2月1日(水)~25(土)
場所:三島信用金庫本店4階 さんしんギャラリー善
入場:無料
藤井慎介木工展20120201_0001_1     藤井慎介木工展20120201_0002_1



今日は、初日なので藤井さんにお会いできると思い、出かけて行きましたが、初日とあって、関係者、後援者の方と思われる方々、地元新聞社が次々と訪れて来られ、賑やかな会場でした。

その合間を縫って、藤井さんといろいろとお話をすることができました。
”どうしてあのようなデザインができるのか、何処からあのような発想が生まれるのか”をお聞きしました。
それは、普段の生活の中で、例えば町を歩いているときに見る景色、町並み等の中から自然に目に入ってくるいろいろなライン(たとえば電線の垂れ下がっている曲線)の中に自分の感性に響くラインが記憶に残り、それが家具のデザインの中に生きてくるといった主旨の話をされていました。
私は車が好きなので車のデザインからそういったことを感じていますが、藤井さんは、自然の中、建物、町並等々、目から入ってくるすべての造形からヒントを得られるという感度のいい感性が、藤井さん独特の家具デザインを生んでいるのだと、藤井マジックの一端を垣間見ることが出来ました。

また、使用する材料の選択についても聞かせて貰いました。
それは、材木屋(岐阜)に行って気に入った木材を購入しますが、例えば楢材のローテーブルの天板は、その一枚の大きい板の木目等一番気に入っている部分を切り出し、テーブルとして一番いい構成で作るそうです。
残った部分は、基本的には気に入った材料の残りなので、他の家具の部材として展開しているそうです。

そして、材料の乾燥に付いては、基本的には乾燥した木材を購入しているそうですが、乾燥具合は、木材屋さん任せ(信頼関係)で、ご自分では測定していないそうです。
しかし、材料取りをした部材は、必ず加工前に手作りの乾燥機に掛けてから使用しているそうです。

その他にも、例えば仏壇をイメージした時、基本構成(扉、抽斗等)と基本構造を考え、その構造を生かすような材料取りをしているそうです。
それは、外装を構成する材料と扉の材料を変えることで、色合い、風合いの違いを生かした構成とし、また外装の表面には、天板から左側面にかけて静かに流れる波のような彫りで一体感を作っていますが、右側面は単に平板のままです。それらを全体の景色として見たとき、何の違和感も感じさせなく、むしろ新しい造形美を感じさせている。
このような構成で、全体から受ける印象は、決して強すぎることなく、しかし何処か引き込まれるような心安らぐ魅力を感じさせている。

今回の展示会場には、小物のお椀から椅子、テーブル、キャビネット等69点もの家具が展示されていますが、共通して言えることは、どれも静かな存在感があり、どんな空間(和風、洋風等)に置いても自然体で違和感を感じさせない、そしていろいろと変化を持たせた構成であるにも関わらず、全体の印象はシンプル・・・このセンスは”凄い”としか言いようがありません。


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