木の工房 風

ひとこと

ワクワク感を感じさせる作品作り           ”新付加価値の創造”(2017/1/3 T.Hayashi)

和の極意「植物染め」

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1/10(火) 22:25~ 「直伝 和の極意」という番組で京都の染織史家・吉岡幸雄さんの工房で紅茶による植物染めが紹介されました。

これから全8回に渡って、吉岡さんの案内で「色の歴史」を訪ね歩くと共に、吉岡さんの工房でさまざまな色の本格的な植物染めが紹介されるそうです。

私は、火曜倶楽部の仲間Uさんの工房で「藍染め」を教えてもらいましたが、この番組でいろいろな植物染めが見られるのが、楽しみです。

初めに「植物染めは、ゆっくりと時間をかけて染めるものです」と仰っていたのが、印象に残りました。
手作り品の良さは、じっくりと時間をかけて、作り上げるところだと思っていますので、納得です。

まず、紅茶の葉を30分煮詰めて、染料を作る。
生地を5分水に漬け込んで、薄めた紅茶の染料に20分くらい、布が重ならないように注意して、ゆっくりと動かし続けて染め上げる。そして媒染につけて20分定着する。初めは薄めの染料から徐々に濃い染料にして、繰り返し染めることが、コツのようです。
この行程を最低3回は、じっくりと時間をかけて繰り返して欲しいと仰っていました。
そしてさらに2~3回様子を見ながら繰り返すと、美しい色に染まるそうですが・・・なんとも、時間のかかる作業である。

こうして、手間隙かけて作り上げることで、深みのある、何ともいえない風合いの色が染め上がるのだそうですが、テレビの画面を通しても、その色合いの良さは、十分に伝わってきました。
植物染めは、底色がある美しい色合いと表現されていました。「底色」という言葉は、初めて聞きましたが、辞書にはありませんでした。「深い色」という意味合いのようです。

この手間隙が、工業製品の染色では決して出ない風合いのようです。

植物染めは、古代の知恵が作り出した、自然の色合いで、化学染料の歴史は、高々100年くらいのものですが、植物染めは1000~2000年の歴史を持つ伝統の色だと、説明されていました。
植物の根、実の皮等から、そこに潜んでいる色素を取り出す。50~60種の植物から200色以上の色を作り出すのだそうです。

豊かな色の世界、日本が育んだ日本の色が植物染めだそうです。「自然から色を頂く」「染める遺産を残してくれた」とも仰っていましたが、言葉のはしばしに自然への感謝の気持ち、自然を相手に伝統を受け継ぐ方の「こころからの思い」を感じました。

また、化学繊維は、植物染めでは染まらないとも仰っていましたが、自然界に存在してないものを人工的に作り出した化学繊維は、自然のものとは相容れないところがある・・・伝統とは、こういった次元で受け継がれてきた大切な文化だという気がしました。

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