木の工房 風

ひとこと

ワクワク感を感じさせる作品作り           ”新付加価値の創造”(2017/1/3 T.Hayashi)

木工家:藤井慎介氏20120103

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今回(1/3)藤井さんから頂いた木工展の案内状に記載されていた藤井さんの紹介文で、藤井さんの木工への取組み姿勢が紹介されていました。

伝統工芸作家として注目されている藤井さんは「オブジェとしての美しさを追求するのではなく、機能的で美しい造形的なアプローチが注目されている」「装飾性を排した独創的な椅子や時代性を反映したシンプルな家具などを発表している」と紹介されています。

私も、いつも固定概念、常識に捉われないように柔軟な発想を心掛けているつもりですが、藤井さんの作品は、どれも見たことが無いような自由な発想でもの作りがされており、かといって決して奇異なものにはならず、ごく自然体で存在している・・・どこからこういった発想が出来るのかと、いつも驚きを感じています。

直線を生かしたシンプルなキャビネットがあるかと思えば、柔らかい、やさしい曲線で形付けられた椅子もあります。
そして、アート的というとオブジェ的なものが多いと思いますが、藤井さんの場合は、アート的な要素も多分にありつつ、機能美を追及されているので、どの作品も使いやすさ、座りやすさを持っており、かつ部屋の中にあってその存在感が自然で、一部屋が藤井さんのいろいろな家具で埋め尽くされていても、多分、何の抵抗もないように思われます。

いままでにも、インパクト、存在感のある作家さんの作品には、それなりに出会っていますが、その一人の作家さんの家具だけで部屋をデザインしたら、多分息苦しさ、重圧感を感じるような気がしますが、藤井さんの場合は、生活の中に溶け込んでいくような自然な存在感があるので・・・安らかな空間が形成されるような気がします。
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この案内状に掲載されている椅子ですが、まず座面と一体的に構成された脚・・・他の二本の脚は普通ですが、どうしたらこのような脚が発想できるのか・・・私にはとても発想できない感性です。
藤井さんのこういった感性は、どこから来ているのでしょうか。これが建築の造詣出身であるところからでしょうか。

こういったデザインを見ていると、私が”普通では面白くない”と考えている範疇を遥かに越えています。そう考えると、とんでもない発想があっても問題ないとさえ思えて、内心、安心させられる思いもあります。

しかし、藤井さんの中では、このデザインも計算された中から発想され、ただ奇をてらったデザインをされているのではないようです・・・スゴイ!

私がいまデザインしている作品は、いまいち納得したデザインにならなくて、思考停止していたところでしたが、今回の案内状に掲載されていた藤井さんの作品を見ていたら、新たな発想の展開を図ることが出来ました。
こういったことが、感性を磨くことになるのではないでしょうか。

2/1、木工展に伺うのが愉しみです。
そしていま、私の中で一番注目している若手木工作家さんです。

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