木の工房 風

ひとこと

ワクワク感を感じさせる作品作り           ”新付加価値の創造”(2017/1/3 T.Hayashi)

截金(きりかね):左座朋子さん

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截金(きりかね)という言葉をはじめて知りました。

日本工芸会新人賞 を受賞した截金飾箱「皓華」は、雪山に行ったときに見た、雪山のきらきらとした風景をイメージして表現した作品だそうです。

細く切った箔を二本の細い筆と接着剤を使って、下絵の上に貼り付けていくという非常に細かい作業である。

http://www.nihon-kogeikai.com/KOGEITEN/KOGEITEN-058/KOGEITEN-058-00585.html
 皓々と白く光り輝く華。まさにタイトル通りの作品が仕上がった。金とプラチナ箔による文様を、白色を微妙に変化させた下地に展開する。方眼紙のように細かく区画された縦横線に対角状の線が交錯し、そのいくつかに華が開く。華は桐花風を込めた雪の結晶スタイルである。五面の文様構成が少しずつ移ろい、白地に消えかかるようなプラチナ箔線など、従来の截金のイメージを超えた清新な作品である。 (金子賢治)

截金・切金(きりかね)は、細金(ほそがね)とも呼ばれ金箔・銀箔・プラチナ箔を数枚焼き合わせ細く直線状に切ったものを、筆と接着剤を用いて貼ることによって文様を表現する伝統技法である。細い線状の截金と、三角形・菱形・丸型などの形に切った截箔・切箔(きりはく)、箔をある形に截り透かした截文(さいもん)、これらを単独あるいは組み合わせて表した文様を截金文様と呼ぶ。日本においては特に仏像・仏画の衣や装身具を荘厳するために発達してきた。

今回受賞した作品は、一度下絵に貼り付けた文様の上から透明な液を塗布し、乾いたらさらにその上にもう一度、下に貼った文様をなぞるようにして箔を貼りつけて行く手法を取っているそうです。
それによって奥行き、立体感が出るのだそうです。
細い箔を貼り付ける細い二本の筆先は、まるで生きているかのように箔を操り、下絵の線の上に忠実に貼っていく。

また、そんな繊細な作業を何処でやっているか・・・驚いたことに自宅のリビングのテーブルの上である。
作業をしている近くでは小さい子供達が遊んでいました。ご本人いわく、この方が集中できるのだそうです。
(別件ですが、子供が集中して勉強できる場所は、子供部屋ではなくリビングのテーブルだそうです)

一般的には、これほどの人になれば、工房を構えて作家活動をするのが普通だと思いますが・・・こういった普段着の生活の中から、こういった繊細な作品を生み出す作者に賞賛を送りたい、頭の下がる思いです。

こういった背景を知ると、またその方の作品が身近にも思えます。

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