木の工房 風

ひとこと

ワクワク感を感じさせる作品作り           ”新付加価値の創造”(2017/1/3 T.Hayashi)

陶芸家:神農巌(しんのういわお)さん

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25年前に中国青磁を見たとき、魂をゆさぶられ、青磁を作る道に入ったという陶芸家の神農巌さん(54歳)。

日本工芸会会長賞を受賞した作品『堆磁線文鉢(ついじせんもばち)』が紹介されましたが、”発想がすごい”という強いインパクトを受けました。
何処からこんな形のデザインがイメージできるのか、不思議という思いでしたが、「ここに行き着くまでに20年掛かりました」という話を聞いて、なるほど・・・それなら納得です。

プロだからといって、一朝一夕にいい作品が生まれてくる訳ではないということでしょうか。

独立して自分の工房を建てるとき、琵琶湖が目の前に見える湖畔に構えました。

http://www.nihon-kogeikai.com/KOGEITEN/KOGEITEN-058/KOGEITEN-058-00106.html
眼下に広がる琵琶湖を眺めていると、静かに見えた湖面に白波が立っていた。
作者が目にした情景を、独自の堆磁手法を用いてフォルムの中に取り込み表現した。
青と白、静と動といった対比に加え、装飾と造形が一体となった立体的な線文により、内側と外側との繋がりが確かなものとなり、作品としての存在感を高めることに成功している。(唐澤昌宏)

堆磁(ついじ)とは、形を造ったあとに同種の泥を丁寧に盛り上げる手法。
泥状の磁土を積み重ねて形づくられた堆磁線文。

ロクロで挽かれた鉢に鋭いナイフで波の部分を削り、波の部分に泥を筆でもりあげて表情を作り出すといった製作工程が映像で流れていましたが、もし実際の製作現場に居られたら、ず~と見ていたいような衝動に駆られました。
自然界から貰ったイメージを製作するプロセスにも、大きな魅力が感じられました。
日々の生活環境の中から生まれてくる自然界の魅力を全身で受け止めて、作品として表現されていることが、よく理解できました。

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