木の工房 風

ひとこと

ワクワク感を感じさせる作品作り           ”新付加価値の創造”(2017/1/3 T.Hayashi)

鍛冶-是秀

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オートベルに行った時、査定中の待ち時間に見た雑誌「mono」の記事にこんな記事があった。

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千代鶴是秀という鍛冶師の記事であった。
私は、初めて聞いた名前であるが、かなり有名な方のようです。
「用と美、いずれも備えた刃物を作り上げた天才鍛冶」と紹介されています。

私の目を引いたのは、是秀は高名な刀匠一族に家に生まれたが、明治の廃刀令により刀匠の仕事が無くなり、大工道具鍛冶に転向して名を上げたということです。
刀鍛冶の技術を時代の流れに逆らわず大工道具を作ることに切替えたそのセンスが、現代でも必要ではないでしょうか。

廃刀令が出て、刀鍛冶の仕事が激減しても、なお刀鍛冶を続けるというのが、伝統を守るという使命であるというのも、かっこいいかも知れませんが、私は、刀鍛冶としての技術は守って欲しいので、時代の流れを読んで対象とする製品が変わるのも・・・有りだと思います。
それでないと刀鍛冶の技術は廃れていくだけではないでしょうか。

とはいっても、現在、大工道具の世界も電動工具、使い捨て刃物が取って変わりつつあり、鑿、鉋の活躍の場が薄れいくのは、寂しい限りです。
これも時代の流れでしょうが、こういった流れを作っているのは、残念ながら使用者自身でもあるのです。

千代鶴是秀をネットで調べてみると、こんな紹介文がありました。
明治から昭和にかけ、高い技術と美的感覚で、日本の伝統工具の頂点をなす作品を作り出した鍛冶が、千代鶴是秀です。
名門刀工の血筋を引きながら、大工、木彫家、職人、芸術家問わず多くの使い手に敬愛され、作り手たちからも尊敬を集めてきたその作品と人物は、現代においても伝説的な存在となっています。
鍛冶として当たり前の手間を愚直なまでにかけ続けた作り手と、「道具としての機能」を守りきった美しい作品が立ちあらわれてきます。

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