木の工房 風

ひとこと

ワクワク感を感じさせる作品作り           ”新付加価値の創造”(2017/1/3 T.Hayashi)

職人さんの凄技Ⅰ(熱海楠細工)

Posted by 「木の工房 風」 on   0 comments

今日(1/21)は、デザイナーH氏、木糸土さんとご一緒に杉箱製作関連の打ち合わせで函南町(三島のお隣)にある熱海楠細工の工房に伺いました。

伊豆番匠が仲介役となって、杉の木の古文書保管箱製作を進めるにあたって、伊豆在住の箱もの製作の実績のある工房を尋ねて、ご相談させて頂いているところです。
この熱海楠細工は、静岡県認定の伝統工芸品(熱海市伝統工芸品)で伊豆の楠木を使った手作りの工芸品「箪笥、膳、盆、椀、小箱等々」ですが、時代の流れでいまでは、3人の年配の職人さんしか居られません。
今回お会いした方は鳥澤(74歳)さんと弟子の安井(50代)さんのお二人です。
鳥澤さんの52年という職人歴は伊達ではありませんでした。
一枚刃の鉋で楠木の鉋がけを見せてもらいましたが、一枚刃にもかかわらず逆目も関係なく、驚くほど素晴らしい仕上げ面でした。
鉋刃の先端と台との隙間は0.2mm前後。まさに職人技。
(これは熱海楠細工が生み出した技の一つだそうです)
そして木賊(砥草)によるサンディング。これは日本古来からあるいわゆるペーパー掛けのツールですが、#1000のペーパーでは仕上げ面がやや白っぽくなりますが、木賊ではまったくありませんでした。日本は凄い。
また、天秤柄(てんびんほぞ)は、鋸による手作業。やはり切れる鋸が必要ですが、研ぎはあの長勝さんでした。まさに職人の連携技。
この技は、欧米では出来ないでしょう。これだけ細いスリットを入れられる薄くて切れ味のいい鋸が多分存在しないでしょうから。日本人は凄い。

できれば、一枚刃の鉋がけを押しかけて習いたいです。
いまの私は、逆目の鉋がけに自信がないため、ペーパー仕上げで誤魔化しています。
自分でも情けないと思っていますので、何としても鉋仕上げで勝負をしたいです。
これぞ手作りの良さだと思いますので・・・。
鳥澤さん、よろしく、お願いします!

Post comment

管理者にだけ表示を許可する